デンタルオフィスみなと 公式ブログ

静岡県沼津市の歯科医院「デンタルオフィスみなと」です。

根管治療における滅菌・消毒・患者さんごとの交換

歯の治療で、歯の神経を治療する、根管治療の頻度はかなりの割合を占めます。
当院における滅菌・消毒・患者さんごとの交換の取り組みを紹介します。


電気的根管長測定(EMR)に用いるフックとリーマー・ファイルを接続するケーブルです。
この2点は、患者さんごとに交換しています。
フックは患者さんの口角につける電極です。患者さんごとに交換し、1次洗浄した後、ステンレス製なのでオートクレーブで滅菌しています。
ケーブルは1次洗浄の後、薬液消毒をしています。このケーブルは数か月で傷みますので、消耗品に近い器材です。


電気的根管長測定器のケーブルに、フックと患者さんごとに交換するケーブルを接続した状態です。
こうすることによって、電気的根管長測定のケーブルが唾液や血液で汚染される心配がなくなります。


右下が電気的根管長測定器です。
真ん中が乾熱滅菌器の一種であるガラスビーズ滅菌器です。
ブローチは、綿花をチェアサイドで巻いて用意し、ガラスビーズ滅菌器で滅菌した後、治療に用います。
電気的根管長測定器の隣の丸い容器に入ったビニールの小袋は、根管消毒に用いるカルシペックスのチップです。
カルシペックスのチップは患者さんごとに交換し、滅菌消毒できないものなので、1回限りの使用で使い捨てしています。
なお、ビタペックスのチップもカルシペックスと同様に、患者さんごとに交換し、1回限りの使用で使い捨てしています。


フックとケーブルは、常時4〜5個は用意してあります。


根管治療に用いる交互洗浄のシリンジが入っています。


左の青いテープを巻いてあるのが次亜塩素酸のシリンジです。右が過酸化水素のシリンジです。
これらも患者さんごとに交換しています。


ブローチと根管充填の器材です。
ブローチホルダーは、1本ずつ滅菌バックに入れて保管しています。
根管充填の器材は一式まとめて滅菌バックに入っています。