歯科治療で使う器具で特徴があるのが、あのキーンという音が出る「歯医者さんのドリル」ですね。これは、タービンと呼ばれる器具です。当院でもタービンを使いますが、それよりも使用頻度が高いのは、５倍速コントラです。風で回転させるタービンと異なり、５倍速コントラは、電気モーターで高速回転させるためキーンという音がしないのが特徴です。
５倍速コントラはトルクがあり、銀歯を削ったり、埋伏した親知らずの抜歯で親知らずを分割したりと、とても重宝しています。これらの処置をタービンで行うのに比べ、半分くらいの時間で済みます。それと、乳歯のムシ歯では、ほとんどの場合、局所麻酔が必要ありません。タービンからは風が出ますが、５倍速コントラからは風が出ないため、治療中の痛みが少ないからです。
左からタービン、５倍速コントラ、ストレートハンドピース、超音波スケーラー、一番右は３ウェイシリンジです。当院のユニットは、タービン１回路＋モーター２回路ですので、上記の治療器具の構成が可能です。この構成は、ヨーロッパで多くみられる構成です。
ストレートハンドピースは、入れ歯や銀歯などの調節などに使う回転切削器具です。
超音波スケーラーは、歯石除去に使う器具です。
３ウェイシリンジは、２つのレバーを操作することによって、風をかけたり、水を出したり、霧状に水をかけたりの３つの操作ができる器具です。
これらの器具は、使用後に滅菌消毒され、紫外線の滅菌キャビネット内に保管されています。
左からストレートハンドピース、注水なしコントラ、注水ありコントラ、５倍速コントラ、タービンの順に並んでいます。
