デンタルオフィスみなと 公式ブログ

静岡県沼津市の歯科医院「デンタルオフィスみなと」です。

アンティーク小箱 曾祖母の思い出


曾祖母が化粧に使っていた箱をIKEAの茶色のペンキで塗ってみました。取っ手をつけて、雑貨屋で購入したプレートを付けてみました。カウンセリング室で、事務用品を入れて使っています。大きさは、15.5×14.5×22cmです。上の蓋をあけると鏡がついています。曾祖母は、この鏡を見て、何度化粧をしたでしょうか。

曾祖母は、出先で転倒し、足を痛めてしまい、それから自宅で寝たきりになってしまいました。約1か月くらい自宅の座敷で寝ていたでしょうか。ある日、トイレに行くために立ち上がって、私の母が支えてトイレに行きました。その時、曾祖母は突然倒れてしまったのです。脳卒中だったようです。すぐに救急車で市内の病院に搬送され、一週間くらい意識不明が続き、そのまま帰らぬ人となってしまいました。私が10歳の時、曾祖母は82歳でした。
曾祖母は、私をとてもかわいがってくれました。私は3〜5歳の頃、曾祖母に連れられて、親戚の家に泊まったり、温泉に連れていってもらいました。小学生になっても、学校から帰ってくると曾祖母にところに飛んでいって、曾祖母の膝の中に座り、学校であったことを話して聞かせました。小学3年生、4年生と成長するにしたがって、だんだん周囲の友人たちと遊ぶ機会が増えていって、曾祖母が寝たきりの1か月間、あまり話をしなかったことが今でも悔やまれます。
祖母は49歳の若さで亡くなりました。それは私が生まれる前のことです。ですから、私は祖母を知りません、曾祖母が私の祖母、つまり「おばあちゃん」でした。
今でも、曾祖母の声やぬくもりを覚えています。

※以前に掲載した記事を一部修正して再掲載しました。