デンタルオフィスみなと 公式ブログ

静岡県沼津市の歯科医院「デンタルオフィスみなと」です。

【日常】成人の集い 挨拶~学問とはレンガを積むようなもの~

私の子どもが成人式を迎えることができました。私は子どもの学校で保護者会会長を務めました。そのご縁で、子どもの学校独自の成人式で御挨拶をさせていただきました。式や学校の名称など、一部改変してあることをご了承ください。

 

成人の集い 挨拶

 

 僭越ではございますが、ご指名にあずかりましたので、保護者を代表いたしまして、お祝いの御挨拶をさせていただきます。

 まずは元旦の能登半島地震で被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。

 さて、皆さんが○○高等学校を卒業されてから、早いもので2年がたちました。ここにこうして成人の集いを迎えることができました皆さん、おめでとうございます。また、保護者の皆様には、この佳き日を迎えられましたことを、心よりお祝い申し上げます。そして、企画してくださった保護者の方と元委員の方には、お忙しい中、ご準備をしていただきまして、このような盛大な成人の集いを挙行していただきましたことに、心より感謝申し上げます。

 皆さんは○○高校を卒業された後、大きな希望を胸にそれぞれの道に進み、その不断の努力の中で、見違えるほど大きく立派に成長され、本日、無事に成人の集いを迎えられることに、保護者の皆様とともに、大きな喜びを感じています。

 新成人となられた皆さんに、私からメッセージ2つを贈りたいと思います。1つ目は、「人生の哲学」つまり何のために生きているのかを問い続けてほしいということです。

 人が私利私欲のために生きれば、世界は破滅します。日本人が長い歴史の中で伝えてきた、誠実さ、謙虚さ、他人や自然を想う気持ち、そこに何か答えがあるのでは、と私は思います。「人は世の中を良くするために生きている」のだと私は○○学校での6年間の中で自然と思うようになりました。

 正解はどこにもありません。皆さん一人ひとりが問いかけを続けながら、これからの人生を歩んで行って欲しいと思っております。

 もう一つ話をさせていただきます。皆さんが中学1年生だった時、私が総合講義で話をさせていただきました中で、「学問とは一つずつレンガを積んでいくようなもの」という話をさせていただきましたことを、覚えていらっしゃるでしょうか。今日はその続きをさせていただきます。自らの夢を実現させるためには、レンガを積んで建物を作っていく作業と同じく、長い時間と絶え間ない努力が必要です。それは気が遠くなるようなものですが、強い願いや希望を最終的な完成イメージとして思い描けば、それに向かって進んで行くことができます。これは何もない空き地に都市を造るグランドデザインを描くことと同じだと思います。自分が今、どの位置のレンガを積んでいるのか、この向きで良いのか、この大きさで良いのか、を常に考えてレンガを積んでください。私は皆さんが積んだレンガが10年後、20年後にどうなっているか、見せてもらえることを楽しみに待っています。

 人生は順風満帆な時ばかりではありません。時には荒波にもまれることもあると思います。どのような困難に直面しても、他を思いやる心を忘れずに、自分ができる最善を尽くすことで、道は拓けるものと思います。受け継がれた本学のスピリットを心にとどめて、未来を切り開いてください。

 ○○学校在学中には、教職員の皆様が、生徒たち一人ひとりを温かく見守り、時に優しく、時に厳しくご指導いただきました。今、振り返ってみますと、大きな愛に包まれていた6年間であったことを改めて感じます。世界中のどこに行っても恥ずかしくない知性と精神を育ててくださった○○学校に、保護者を代表いたしまして、心より感謝申し上げます。

 最後になりましたが、皆さんの輝かしい未来と、ご臨席の皆様のご健勝、そして○○学校のますますのご発展をお祈り申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

                          令和6年1月6日

                          保護者代表 露木良治