IKEAのカートの上に設置したチェアサイドの技工ボックスです。これは当院オリジナルのお手製のものです。プラスチック容器を２つ組み合わせて、口腔外バキュームの口径の穴をあけました。
口腔内で試適し、唾液（あるいは少量の血液）が付着したままの技工物をそのまま削ると、粉じんに唾液などが混じって、室内を汚染します。これを防ぐために、当院では技工ボックスのすぐ左には足踏み式の流し台を設置してあり、以下の手順で、院内感染を防いでいます。
１．患者さんの口腔内で技工物を試適する。
２．足踏み式の流しで技工物に付着した唾液等を流水下で十分に洗浄する。
３．口腔外バキュームをオンにして、粉じんを吸引しながら、技工ボックスで技工操作を行う。
４．スリーウエイシリンジで、技工物の粉じんを洗浄する。粉じんの付着が多い場合は、再び足踏み式の流しで流水で洗浄する。
５．再度、患者さんの口腔内で技工物を試適する。適合が良好になるまで上記操作を繰り返す。
フードは半透明の容器を用いています。金具をネジ留めして、下の水受けにカチッと入るようにしました。乗っけてあるだけですので、かんたんに上下を分離できます。
斜め上から見た状態です。
口腔外バキュームを技工ボックスに設置した状態です。
