デンタルオフィスみなと 公式ブログ

静岡県沼津市の歯科医院「デンタルオフィスみなと」です。

【エッセイ】希望に基づく医療 Hope Oriented Medicine

【エッセイ】  希望に基づく医療 Hope Oriented Medicine

 

 1979年(昭和54年)、将来を嘱望された一人の青年医師ががんのため亡くなりました。当時32歳だった井村和清医師が残した言葉を紹介します。

 

 「病人にとって、苦しいことは3つあります。1つは、自分の病気が治る見込みのないこと。2つ目は、お金のない患者さんが、病気のことだけでなくお金のことまで心配しなければいけないこと。そして3つ目は、自分の病気を案じてくれる人がいないこと。なかでも私はこの3つ目の不幸が一番苦しいだろうと思います。この不幸に泣いている患者さんは数知れません。ですから私は皆さんに、患者さんにはできる限りの努力をしてあげてほしいのです。患者さんが抱える荷物を一つでも代わりにかついであげてほしいのです。」NHK特集 「妻へ飛鳥へ そしてまだ見ぬ子へ」 NHKビデオ PCVK-30025より。

 

 人は希望なしでは生きてゆくことができません。治療において医療従事者は、患者さんの良き理解者となり、患者さんに治療のゴールとしての希望を提示することが必要だと私は思います。


 医療従事者は、二人三脚でその希望に向かって歩いていくシナリオを書く脚本家であり、場面を設定する監督でもあります。私たちデンタルオフィスみなとのスタッフは、患者さんの気持ちに寄り添い、「希望に基づく医療」を実践したいと思います。

 

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